北海道に行って来た。
音楽友だちのシバ君、ひとし君、さやま君と二十数年ぶりに再会して、飲み食べ歌い、7時間もぶっ続けで遊んだ。
あまりの懐かしさに、その後数日、思い出すたびに落涙。
再会した男友達3人は、それぞれみんなエネルギッシュで、近況報告や、今だから話せる青春の日々の真実など、話題も笑いも尽きず、こんな面白い仲間は滅多にいるもんじゃない、としみじみ思った。
私の高校時代、本当に楽しかったのだ。
あれは若さゆえかと思っていたが、彼らといたのだから、楽しいはずだ。
それにしてもよくぞまあ、あの面子が出会ったものである。
シバ君から、「次に会うときは、身体にきつーいキャンプをしようではないか、疲れてへろへろになって超面白いかも...」とメールが来た。
私は、翌日早速ジムに行って筋トレに取り組んだ。
ムフフ、腕が鳴る。
この感動をいつまでも持続させたらいい歌が書けるかもと、やや思い出しがみつきの守り状態に入らんとしていたら、びっくり、東京でも新たなインパクトに遭遇した。
それは、「こもっちゃん」と呼ばれるドラマーのおっさんなのだった。
河内弁でずーーーっと喋りまくり、飲みまくり、笑いまくり、怒鳴りまくり、その対面(トイメン)に座った私は、しかし全然めげず、しっかり受けて立っているのだった。
こもっちゃんは、自家用のたこ焼き機で、こだわりまくったたこ焼きを作るのであるが、それは、「やっさん」風、いえ、やくざではなく、横山やすしさん直伝の醤油風味たこ焼き。
多分、明石焼きに近いと思うのだが、それに入れる天かすは、日本橋の三越で調達するものだという。
こもっちゃんは、女性ボーカルが好きで、私の知らなかった名盤を次から次からかけては、「これ、知っとるかぁ」と訊く。
知らないと悔しそうに答えてやると、にんまりして、「ええやろ」と自慢げ。
それがもう、とどまるところを知らず、気絶するまで続くのである。
いやはや、そのエネルギー、天下無敵。
この一週間で、濃ーーい人々にばたばたと出会った私は、その間、非常に体調が良いことに気づいた。
エネルギーが滞りなく循環して、すっきり。
宿便が出た、みたいな気分なんである。
恐らく私は、彼らぐらいエネルギー過剰な人といると、楽なんだ。
突っ込まれて、即座に面白いことを返そうと身構えていたり、常識の範囲を超えたこと、何言われようが動じない自分の泰然自若に気がついたり。
これがめっぽう面白い。
私自身はお酒が飲めず、たいてい素面で宴席にいるのだが、酩酊した人と全く差がないテンションでそこにいたりする。
エネルギー過剰人間は、始終周囲に合わせて自分を抑えなくてはならないので、何だかとっても疲れるのだが、たまに仲間と思える人々と出会うと、ここぞとばかり全開で発散する。
それこそ、心のヨガ、である。
こもっちゃん、まっとれやー、また飲みに行くでー。
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