2005年6月アーカイブ

 困ったこと、良くないことが起こると、感心するくらい真面目に、うろたえる。
 自分では、いつもと変わらずしっかりしているつもりでも、何か大事なことを忘れていたり記憶が抜けていたりして、平常心ではない、という事実を突きつけられる。
 眠れなくなったり、食欲が落ちたり、胃が痛くなったりもする。
 つまり、困ったことに対して直接苛立ったり、腹立たしい相手に直接怒りをぶつけることなく、他の面でこれら負のエネルギーを小出しに解消しながら日々は進んでゆくのである。

 薪が燃える感じではなく、炭がおこっているような感じだわね。

 他人に対して、怒鳴ったり、罵ったりできない。
 めったに非難もしない。
 たまにするとすれば、お願い、かな。

 だからといって、罵られたり、非難されたりするのが嫌いかというと、色々ショックは受けるけれど、必ずしもネガティブ感情だけが残ることはない。
 そこから、随分色々なことを思いつく。
 仕事の面だとしたら企画や練習方法やパフォーマンスについて、何らかのアイディアが湧くし、プライベートだとしたら、相手の心の中に何か私の気づかない、でも、気づかなくてはならない事柄があることを知る。

 以前、仕事場のホワイトボードに『揺さぶられてこそ人生』と書きつけていたことがある。
 平穏無事は良いけれど、進歩は少ない。
 揺さぶられると、心理的にも体力的にも大変しんどいけれど、以前の自分とは違うものを身につけられることが多い。
 そのしんどさが好きか、嫌いか。
 自分を変えることが好きか嫌いか。
 「禍福は糾える縄の如し」
 そういう言葉を肯定できるかどうかは、そこにかかっているのだと思うが...。

 へらへら生きたいのに、へらへらしているとどこかから石礫が飛んで来る。
 そして、へらへらしようなんて百年早いと思い知らされる。
 周囲の人々は、もう少し楽をしているように見えるがな...。
 何で私だけ、いつも崖っぷち。

 年がら年中崖っぷちにいても、気は狂っていないから、まあいいか。

 今朝、新聞の週刊誌宣伝欄を見て、久し振りに突然、頭に来た。
 今話題の若の花・貴の花確執問題についての記事。
 週刊文春は、父親と離婚した憲子さんが全ての元凶だと貴が語ったという記事であり、週刊新潮の方は、貴の花夫人、元アナウンンサーの景子さんが全部悪いという記事。
 なにこれ。
 あの伝統があるらしい大きい相撲部屋のゴタゴタが、ぜえ~んぶ、おんなの責任だ?
 思わず「あ~ん?」と、まじゃとかいうお笑い芸人みたいな突っ込みをしたくなってしまった。


 誰の責任かを暴いたごとく書くのは、男社会のガス抜き装置、週刊誌の常套手段だけれど、いずれも、揃いも揃って女ひとりに責任をなする大見出し。
 恥ずかしい。
 男たちはそこまで堕落したのか?
「全部、ぜーーーんぶママが悪いんだ。だって僕より長男を、長男だけを愛したんだもの。ママのバカ」
と語る次男の話と、
「弟は年上の嫁に牛耳られて己を失しているのだ」
と語る長男の話。
(すいません、読んでませんが、多分こんな内容と思うので...)


 男として、あるいは職業人、公人としての彼らの責任や美意識はどうなってんの?
 相撲部屋というのは、大きな家族みたいなものだ、と聞いている。
 女将さんというのは、家族に対する情を殺し、息子も弟子も同等に差別無く面倒を見なくてはならないと聞いている。
 女に、そんな不自然なシステムを無理矢理こなさせておいて、システムの破綻に対する意識も薄く、現在、何がどうなっているのかさっぱり把握できない自分たちを棚に上げ、人ごとみたいに身内の女たちに責任をなする。

 これって、もっとも男らしいとされる日本の国技、格闘技の頂点を極めた男たちがして良いことか?

 あ~、びっくりした。
 日本の男、やっぱ、だめだわ。

 なんと!!!!
 今シーズンはじめ、一時最下位にまで落ちていたわがヤクルトスワローズが、現在、首位(パチパチパチ、拍手鳴りやまず)。
 それもこれも、交流戦のお陰かもしれない。
 昨シーズン、突然色々な球団が合併したり、身売りしたり、失くなったり、出来上がったり、忙しい中で大した期待ももたれずに決定していセ・パ交流戦ですが、面白いです!
 スポンサーの「日本生命」偉い。

 シーズン前の古田様の奮闘振りを記録したNHKのドキュメンタリー、2回見ました。
 40歳を目前にしても衰えぬ努力と集中力、しかも軽やかにユーモラスに走り抜ける様は掛け値なく、私の憧れであります。
 長年贔屓の土橋様もそこそこ結果を出しているし、何と言ってもハンサム揃いの投手陣、そして存在感を増す岩村様、うれしさをひた隠すも、口の周囲ににやにや笑いがこぼれてしまう若松監督、みんなチョー素敵。

 この先、どんな風にシリーズが進んでいくか、毎晩のスポーツニュースが楽しみ。
 がんばれ、ヤクルト・スワローズ。
 燃えてくれ~!!

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