元気なのは...。

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 先週、詰めて仕事をしたら、数人から「体は大丈夫か」とか「顔色がすごいよ」と言われてしまった。
 本人としては、予想したより遙かに元気に、健やかに、あれこれをこなしていたつもりだが、疲れは顔には出ていたらしい。
 私にとっての疲れは、持病の偏頭痛の兆候として感じられる。右側の目の奥から頭の後ろにかけたラインに異常感が来たら、そこが限界。さっさと仕事を中断して整体へと出かけてゆく。整体の先生は、「まあ、良く太っちゃって。歌手で良かったねぇ。そうじゃなかったら、ただの太ったおばさんだよ」などと、ひどいことを言いながら、あちこちひっぱったりねじったりする。翌日は、滞っていた疲れがどっと外に出て、だるくて眠くてたまらん。けれども、2日目からは、また爽快に働けるのだ。
 スケジュールを見ると、確かにものすごいことになっている。だがそれとて、芸能界の皆さんから見たらぜんぜんゆるい。なぜなら、最近、ほとんどノープレッシャーだから。
 このところ、色々な事の道理がよく分かってきたらしく、不必要な神経を使わなくなった。その分、外の方たちには遠慮無く小言を言うので申し訳ないとは思う。でも、しなくても良い我慢や、処理を背負うのは若いうちだけで良いでしょ。ずいぶん長い間、無理難題をどうにかしようと頑張ってきた。先輩には控えめに、後輩には寛大に。でも、もう良いでしょ。少し羽を伸ばして、いきいきと楽しんでみたってね。
 同年代の友人たちも、この頃なんだかみんないつも上機嫌である。じつは、困ったちゃんが多いんだが、多分、周囲からそれも許していただける年齢になった。やっと、なったのだ。
 みんな、年相応にくたびれた顔はしているけれど、芯のところはなんだか嬉しそうだ。だから、一緒にいると楽しい。頑張ったね、お互いに。後はのびのび生きてゆこうね。言わずもがなに、でも言葉にしないところで、優しくねぎらい合う。
 枯れてはいないと思う。クリエイティブでパワフルで。まだまだ何かをしでかしそうだ。
 きっと、凄く良い時代を生きてきたという確信が生まれてきているんだね。

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このページは、kyokotadaが2007年6月 3日 20:08に書いたブログ記事です。

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