友達と仕事すること

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仕事をしているうちに友達になることはある。
しかし、音楽の世界では、はじめに友達になって、そこから仕事に発展することも多い。
とくに、若い頃、ミュージシャンになりたい、と理想を持って集まっていた仲間たちとは、後に、それぞれが社会的な立場を携えて再会し、再び音楽を仲立ちに仕事を作り出すことがある。

と、堅く描くと正しいことをしているかのようであるが、現実には、いい大人が昔やりたかったことをできる立場になって、好き勝手し始めている、というのが正しいところ。

知らないうちに、友達だった方々は、日本を代表する素晴らしいミュージシャンになっていて、記念すべきアルバムを作ってくれる

昨日は、金澤英明3枚目のアルバムで、石井彰、石若駿に、今話題沸騰の寺久保エレナがゲストで参加。
スタジオは、青ちゃんと呼んでいるイデア・サウンドの青野エンジニアが運び込んだアンプとヴィンテージ・マイクが満載である。
青野さんも知らない人と思っていたのだが、話してみたら昔から縁のある人で、夫や周囲の友達が何度も一緒にレコーディングしていたと判明した。

音楽界、とくに、メジャー近くなるとミュージシャンの世界はどんどん狭くなり、知り合いになった方からアルバムを頂く度に、その中にまた知り合いのクレジットを発見する。

友達と仕事ができる、というのは実に楽しい。
金銭面で迷惑を掛け合わないように心がけはするが、それでも、何だかとても楽しい。

若い頃、嫉妬や羨望に翻弄されて、酔っぱらったり、泣いたりした。
順風満帆なんて、あり得ない音楽家人生の中で、友達と一緒に仕事をする時間は本当に貴重だ。

ところどころで、濃く、薄く、一緒だったね、という感覚が、味わい深い。
そして、その中に登場する、驚嘆すべき若い才能。

時代は巡り、音楽は流れる。

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このページは、kyokotadaが2010年11月23日 10:13に書いたブログ記事です。

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