常連客というものになれない。
ひとつ所に落ち着けない。
その道一筋ということばが嫌い。
好きなのは、気の向くまま、風まかせ、流れに乗る。
あるいは、適当、場当たり、その場凌ぎ...。
計画性がない。
先のことを余り考えない。
今が何とかなっていると、まあいいか、と思う。
思いつきは多彩で、少々無理があっても突き進んでしまう。
結果、様々、周囲にストレスを与えているだろうと薄々知っている。
けれども、何だかそのことがきっかけになって、事は雪だるまが大きくなるように発展している。
欲張りだという自覚はない。
ただ、人と知り合うことや、ともに何かを完成させることは大好き。
当たってくだけろ。
それで気がつけば、たくさんの人を知り、仲良くなっている。
素晴らしいと思う人を、その人を生かしてくれそうな知り合いにせっせと紹介する。
すると、あちらからも素晴らしい人がやって来る。
その人がまたさらに、素敵な人を連れてくる。
また新しいことを思いつく。
自分はとんでもない欲張りか、とも思うけれど、親友シバ君の考えに従えば、欲にも色々種類があるらしい。
無欲を貫く欲もあり...。
私のことを「気紛れ」と思う人もあり。
たしかに、久し振りに会う度毎に入れ込んでいるものが変われば、そう思われても仕方がない。
ただし、自分の中では、入れ込む対象には、説明し難くも、ものすごく一貫した背景があったりして。
たくさんの人や興味の対象を集めるのは、収集癖にも近い。
そして、その集めたものにフェティッシュなのが私の生きる道である。
毎度、快感に耽溺しては、ついにここまで悟ったぜ、と良い気分になっている。
先が心配ではある。
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