高校時代から、絵を描く人とのつき合いが多い。
美大を受ける友達の、デッサンのモデルをやってあげたこともある。もちろん、ヌードではなく、服を着て...。
いつだったか、沖縄から流れてきた、すごく絵の上手い青年と知り合って、絵を描くときの「物」の見方を教えてもらった。彼によると、脳みそを通常とは切り替えて、光を観るのだ、と言う。陰影だけ、とか色彩だけとか。物の形を観ようとしてはダメだ、と言う。そして、彼は日常生活でも数々の不思議な行動を私に見せて、突如、アメリカへと旅立っていった。羽田に見送りに行ったら、片手に電気炊飯器を下げていた。ヒラシキヤスジ君、君は今どこにいるの?
その時、「そうか、形を観てはいけないのだ」と思って絵を描いたら本当に描けた。その道の人々のようには行かないけれど、私なりには、別の視点を得られたと感じた。
以来、時々「あっ、今は絵の時だ」という瞬間が来て、色々なアイディアが湧く。そういう時はきっと、心の中で、あるいは脳の機能が、絵に向いた酵素をたくさん出すのだろう。
そうやって描いた絵を、ブログのバナーとヘッダに採用することにした。スキャナーで取り込んで、当社の制作担当デザイナー、鴨下美穂がトリミングしたり重ねたりしてくれる。
絵は結構貯まっているので、追々、季節感を大切に変更していきたいと思っている。笑わないで観てね。
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