思いつく仕事を全部していて、それでもまだ、大切なことができていない気がする。
瞬間毎に「これは違う!!」と気持ちが言う。
今日などは、徹底していない自分が、本当に怠惰に感じられ、こんなことではいけないのだ、と、体操しながら思っていた。
それでピアノを開けて、しばらく弾いたり鼻歌を歌ったりした。すると、色々できそうな気がする。曲も詞も。
けれど、何かしっくり来ないものがあって、やりたくない。いつもそうなのだ。曲作りは私にとって、ものすごく「恥ずかしい」ことなのだ。
曲作りが私小説を書くのに近いことだとは思わない。けれども、メロディを作り詞を乗せることが、どうしても恥ずかしい。このテレは一体何なのだろう。
手すさびに、落書きみたいにして描く絵だとか、こういう雑文書きには、テレるという気持ちは起きないのに、曲作りだけはだめだ。作ってアレンジして録音してライブで歌う、そういう自分を考えただけで、心理的にどっと疲れる。
私にとって、オリジナル・ソングとは何なのだろうか。
ふと思いついたのは、「その曲で私を量られてしまったらどうしよう」という恐怖があることだ。私にとって、「曲」は、それほど重いものだ。選曲するとき、アレンジするとき、歌うとき、私は全身全霊をその曲に傾ける。それは、作る作業とは別の、リスペクトを含む作業だ。
きっと、私はエディパルな人間なのだ。あるいは超自我的。
素材を作り出すよりは、磨き上げるのを好む。
その一方で、自分が作り出した素材が、量られるのが嫌い。
ふ〜む。
少し分かってきたぞ...。
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