私の子どもたち

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長女が就職するときは、氷河期だった。入れてくれるならどこでも行きます、のようにして入った会社は、あまり人気のある企業ではなかった。それが、この不況のせいか、あれよあれよという間に女子の希望人気第1位に上り詰めた。総合でも2位である。
「すごいね」とメールをしたら、「おかげさまで」と返ってきた。
仕事はいつも大変そうだが、来期は2年間限定のUターン転勤だそうだ。東京にいるよりは、少しのんびり出来るかも、と言っている。

次女は、大学に進まなかったが、フリーターから次々転職を重ね、いつの間にか結構な会社で正社員に採用される由。どんな時も、とにかく地道に、音を上げず仕事をしていた。親ながらその粘りとチャレンジ精神に感心する。

そして大学3年の息子は、スキルアップのためにこの春からカナダに語学留学する。半年は学校に通い、その後の半年は自活できるアルバイトを紹介してもらうシステムだという。

私と夫はともに田舎から出てきて、何のコネもない東京で、音楽などという夢みたいな仕事をしつつ、この3人を育てた。今思い返すと、ぞっとするほど非力で無責任だった。

でも、子どもたちは、なぜかみんな頑張ってくれる。
その上、しょうがない親である私達を責めることもない。
それはなぜなのだろう。
どうして、親をののしったり、責めたりしない子どもが育ったのだろう。
しつこいようだが、子どもたちにはかなりの苦労をかけたと自覚しているのだ。
それでも、3人が3人とも、いつも楽しそうに暮らしていてくれる。
不思議で、不思議で、その秘密が、私には分からない。
心理学をやっていても、本当のところが、皆目分からない。

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このページは、kyokotadaが2011年2月23日 18:09に書いたブログ記事です。

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