バランス感覚

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バランス感覚と書いてみて「以前にも同じタイトルあるかも」と思った。
バランスって好きな言葉なのだ。
自然体とか適度とかいう感じ。

中学生の時、なんと無謀にも体操部におり、平均台演技に取り組んでいた。
もちろん、台の上で飛んだり跳ねたりは無理。
前転とか、つま先でくるりと回る、という程度の技しかしなかったが、上がった最初は、足下でなく前方に視線を定めて歩くだけでも怖かった。
次第にコツを掴むと、背骨が真っ直ぐ縦に感じられると良いと分かって来る。
片足で立って反対側の脚を上げるバランスの時には、頭の先から軸足の裏まで真っ直ぐな支柱になったかのように感じる。

この感覚が、歌の時に役立っている。
最も良いポジションは、背骨があるとき。
背筋が動くとき。

真っ直ぐな支柱の周囲には、支えるに足る筋力が要る。
歌の場合、内部の筋肉がこの働きをする。
上手い歌手ほど楽そうに見える。
パフォーマンスとして動いていそうでも、発声に限っては力んでいない。
内部だけで、しっかりとポジションを作っている。

外側で力むと即座に喉を壊す。
外側が力むと、内側にエネルギーが向くため、声帯にもストレスがかかるようだ。
声帯自体は意外にタフで、正しく使う限り、なかなか壊れない。
もちろん、野外ツアーの連続というスーパーシンガーは、それなりに負荷が多いと思うが、通常のライブなら、かなり保つ。毎日でも大丈夫かも知れない。

全体のバランスを取ることで、特定の部位にかかる負荷を限りなく少なくすることができる。
ホメオスタシスの考え方。
そのバランスをどう作るか。

毎日、身体と発声のバランスを測る。
睡眠、食事、仕事の量、感情、リラックス、内部筋力の維持。
持久力をつけるには、ストレッサーの量を少しずつ増やし続ける方法が良い。
忍者のジャンプ練習みたいに。
ただし、私の年齢からは、増やすというより、できるだけ減らさないようにすること。

これからは、溜めに溜めた文化貯金を惜しみなく使って、面白い企画をしたい。
たくさんの仕事を経てきたけれど、最後はやっぱりジャズボーカルかな。
周囲を見渡すとどうやら、鑑賞ではなく、歌うという実践的な取り組みに関しては、私、結構詳しい方みたいなのだ。
ジャズの歴史、ボーカルの歴史、そして歌うことのノウハウ。
色々面白いことをみんなに知らせてあげたい。




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このブログ記事について

このページは、kyokotadaが2011年7月19日 11:40に書いたブログ記事です。

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