いちねん

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クリスマスが終わると、いきなり年の瀬だ。
今年の手帳を開いて、いちねんを振り返る。
1月2月は、新しい年への期待と意欲。
イベントやコンサートにしばしば出かけている。
3月の震災後は、仕事やイベントにキャンセルの横線が目立つ。
4、5月と隙間が多いのは、人の動きがまだ戻らない感じだ。
4月にホールでソロピアノのレコーディング。
連休は娘たちと伊勢神宮に出かけた。
夏休みの日々には何の予定も書いていない。
家にいたのだろうか。
疲れていたかな。
秋にかけ、新譜のレコーディング準備、発表会、ライブなどイベントものが続く。
ひとまわし、一段落していちねんが終わる。

今年も大切な友だちが亡くなった。
実家が無くなった。
喪失感は大きい。
喪失があるたび、今までは、動揺した。
今年になって、このまま、喪失したまま、生きていけばいいのだ、と気づいた。

昨日観た映画の中で、ガンで死に行く母親を演じたスーザン・サランドンが子どもたちにくり返し言った。
「寂しくてもいいのよ」
いい台詞だと思った。
寂しくてもいいのだ。
いたずらにはしゃいだり、元気よく振る舞わなくても。
寂しくてもいいのだ。
しずかに、噛みしめるように生きていても。

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このブログ記事について

このページは、kyokotadaが2011年12月26日 11:46に書いたブログ記事です。

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