不条理に負けない方法

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震災と津波と原発事故。
作家の瀬戸内寂聴さんが、被害の最もひどい現地に出かけて説法する番組。
頷いたのは、本来、この世は不条理なのだという仏教の考え方。
善い人でもひどい目に遭うし、碌でもない人がラクをしたりする。
そうだよね。
天に徳を積むという考え方もあるし、自分の心の安心が大切という考え方もある。
けれども、人は平等に弱い。
皆同じことで苦しむ。
生老病死、困窮、孤独。
嘆いたり、怒ったり。
でも時には助けられて嬉しいこともある。
それがあまりに嬉しいので、人に喜んで欲しくて助け癖がつき、それで自分の首を絞めたりする。
そういう、アホなのが人だ。
反対に、人をガシガシ傷つけていてもそれに気づけない鈍感な人もいる。
自分の身の回りで起きている事態を自分が引き起こしたこととは自覚できないので、いつも他人のせいにして怒っている。
すごいな。
かように、世は不条理で満ちていて、生き延びるにはそれなりの心がけが必要なのだ。

しかし、その心がけの極意というものは誰にとっても確かでない。
ひとつだけ分かるのは、自分を滅ぼさないこと。
時々、癖で、滅びようとする。
「滅びろ」という暗示をかけられた人のように。
滅びてはいけないのよね。
暗示をかけられたのだということに気づかないと。

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このページは、kyokotadaが2011年12月20日 11:01に書いたブログ記事です。

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