止まらないんだな、世界って...

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スティーヴ・ジョブズが亡くなった。
私は、使い初めから今まで徹頭徹尾のMac.ユーザーなので、Mac.社宛てにお悔やみメールなどしてしまった。私は、ジョブズとビル・ゲイツと同年生まれだ。
でも、こんなことしたの、初めてかも...。

Webに上がっている、スタンフォード大学での伝説的なスピーチも聞いた。
ジョブズはかつて、自分の大発明のお陰で大きくなった会社から追放されていた。
その後、カリスマを欠いたMac.は、Windowsに押された。
Macユーザーの私は、「そのうちMac.なんて無くなるよ」と周囲の人々から脅され続けた。
確かに、Windowsは安いハードとソフトがたくさんあって、とても経済的なのだった。
けれど、ディスプレイを見ると、どうしても使う気にならない。
田舎くさい感じがするのだ。
Mac.いつまでも無くならないといいな、と願っていた。
OSが上がる度に、買い換える度に、汗をかきながら整備して、頂き物や新規購入を含めると10台以上使ってきた。
今も、2台平行して使っている。
OS8のソフトが走るものも必要なのだ。

そうこうしているうちに、気がつくとMac.とジョブズは大成功していた。
大成功している端から病に倒れ、思いがけず早く亡くなって、周辺はざわざわとしている。
いつも、世界は停まっていない。

Mac.がそうだったように、どんな家庭にも人にも企業にも、多くの変化の波がある。
若い頃、私以外の兄弟はとても豊かで、超貧乏な私は付き合いが大変だった。
数十年経ってみたら、その状況も大きく変わった。
私はただ、その場その場で地道にやってきただけだけれど、いつかしら色々積み上がっていた。
諦めなくても良いんだな、反省ばかりしなくても良いんだな、と思える。
ジョブズは、スピーチの中でふたつ、心に残ることを言っていた。
「自分の心の声、直感に従え」
「Stay hungry,stay foolish」
どっちも、心から頷ける。
私も、それしかしてこなかったのだ。

今、事実だとか、正義だとか言われていることも、時とともに姿を変える。
見方も変われば、解釈も変わる。
だから、今がどん底と感じられても諦めないで、だましだまし、最低限生き延びることをしていればいいのだ。
一発大逆転でも、こつこつとでも、それは人それぞれだけれど。
進もうとさえしていれば、明るい場所に出る可能性がある。
大事なのは、最低限で良いから、前に進む気持ちを失わないこと。
少しでも匍匐前進でも良いから、前に行く気持ちを保ち続けることだ。
そうしないと、可能性すらなくなる。

世界は停まらないから、こちらが生きている限り何らかの可能性がある。
今まで生きてきて、世界の変わり様はひとりの人間が我慢できないほどゆっくりではないということが分かった。
ジョブズの境遇を見て、回復を見て、私のように希望を持った人はたくさんいるはずだ。
絶対いいことがあるからね、やけにならないで粘り強く行こうよ。

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このページは、kyokotadaが2011年10月 7日 11:17に書いたブログ記事です。

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