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5月19日、日曜日に、田無スタジオ・トライブで「Jazz Vo. Cafe」というイベントをやります。
なんと、16回目。
これは、スタンダードを題材に、ジャズ・ボーカルの方法を伝授するもの。
そもそものジャズの歴史から、ボーカルの変遷、楽曲の由来やジャンル。
演奏に適した楽譜の書き方、コードの意味。
ボイトレのための身体論、音声学。
リズム、ビート。
楽曲分析や旋律の解釈、コードチェンジ。
歌詞の捉え方、英語や日本語のディクション。
ステージング、選曲、アレンジ。

ちょっと思いついただけでも、バンドを後ろに控えて歌うためにはこれほどのことを考慮しなくてはならない。

そのための実践的な方法論をやっている。
そして実践で確認するために、次の週5/26に、レクチャー付きのセッションを開催する。

グループでワークショップ的にやると、自分の個性を良く掴むことができる。
人が10人いれば、それぞれ、得意不得意の範囲が異なる。
上に上げた事柄のいちいちで、それぞれそが得意分野と不得意分野を抱えている。
そのことが分かっただけで、どういう訳か納得が行く。
そして、進歩が著しい。

それが教える側も楽しくて、ずっと続いております。
歌に興味のある方はぜひおいで下さい。

オペラの本

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10月10日に、拙著『新オペラ鑑賞事典』が実業之日本社から発刊になりました。
パチパチパチ。
本日夜は、出版社の方と打ち上げを致します。
この本は、10年前に一度『オペラ鑑賞事典』として発刊されたものに加筆訂正をした改訂版です。二段組み400ページあります。定価2200円。実業之日本社です。

最初にこの本を書いていた時期は、じつに私の人生で一番つらかった頃でした。子供が3人育ち盛り、夫鬱病なのか働かず(今でもその時期については謎が残ったまま)、私は一人で必死に生きていました。
パート仕事などではとても追いつかない貧乏でしたから、少しでもまとまったお金の入る仕事をしようとしていたのでした。
それで、知り合った出版社の社長に頼まれて書いたのが最初の『オペラ鑑賞事典』。週刊誌やムックなどスパンの短い仕事の合間に書き継いで、3年かかりました。途中で編集者が3人代わり、その度に字数調整をさせられたり、まったく、こんな割に合わないことしてどうするんだろ、と思いつつ。
でも、やはり、音楽が好きだったんですな。
クラシックの本書くときも、オペラの本書くときも、どっぷり聴いて浸って、調べまくって、とても充実していました。
私などがこんな、事典なんてものの著者になっていいのだろうか、と思いつつもついに発刊までこぎ着け、その後はこれを機会にした仕事も舞い込みました。
この頃から音楽書専門のライターになり、やがて歌手に復帰したのです。

その本を改訂版で出したいとオファーをいただきました。
昨年末でした。
年明けに病気になって、失明しそうになったので、諦めようかとも思いました。
でも何とか無事に回復し、ゆっくり仕事をさせていただいて発刊にこぎ着けました。
感謝しかありません。

もし、この本を読みたいと思われる方、まだ手元に献本用のがございますので、お送り先を添えて申し込んでください。
早い者勝ちでなくなり次第終了ですが...。
お待ちしています。
仕事が色々なので、それぞれは少しずつな感じなのだが、まとまると結構な量になっている。ちまちまとたくさんの料理が入っている弁当のようだ。
それで、日々色々めまぐるしい。

レコーディングは、これまで2枚のアルバムを出している金澤英明トリオ、通称「ボーイズ・トリオ」。3枚目を来年2月末に出そうということで、9/20と21に録ってみた。いつもながら挑戦的なので、完全にはまとまらず明日また追加で1日録音する。
このトリオは、日野皓正グループの石井彰のピアノと芸大打楽器科2年生の石若駿が参加している。駿君は、去年アニメ「坂道のアポロン」で、ドラムの演奏の吹き替え録音をし、ややメジャーになっている。学校の行事もあって日々忙しいので、夏休みは寝る間もなく飛び回っている。 
石井彰も、日野さん以外にたくさんのユニットに参加していて、なかなか空いた日がない。ために、録音日は、旅帰りの人々を待って、しかも近場に泊まるという強行スケジュールだった。

先週は、今年の6月にレコーディングした多田誠司the MOST、結成12年目のユニットのリリースライブがあった。多田さんは私と同じ苗字なので、色々とややこしい。「多田さん」と呼ばれると二人が「はーい」と返事してしまう。
あっちの多田さんは四国は香川県の出身。
私の方は岩手県花巻市出身の夫の苗字だ。
そういえば、古い友達は、私のことを未だに旧姓で呼ぶので、芸名をそっちに戻そうかと思うこともある。
内海という苗字はジャズ界では見ない。永ちゃんのキャロルか読売巨人軍だね(話脱線)。
目黒のブルース・アレイ・ジャパンで行われたリリースライブでは、本来アルト・サックス奏者である多田誠司さんのフルートの素晴らしさが際立った。とてもとても勉強熱心、練習熱心なプレイヤーなのです。
そして、日本一忙しいドラマー、大阪昌彦さんは新しいドラムセットになっていて、深みのある音。そして日頃よりさらにその日の8ビート、素晴らしかった。

週末は、成蹊大のMJGの0Bでライブのリハーサルをした。30分くらいしか参加できなかったが、みんなハイセンスで素敵なアンサンブル。52歳が5人、50歳がひとり。日本のジャズ界って裾野が広がっている、とかなりわくわくした。

その後新国立劇場に駆けていって、新シーズンのオープニング、ブリテンの「ピーター・グライムズ」ゲネプロの取材。ブリテンは音楽が素晴らしい。近景と遠景の音楽がひとつのオーケストラの中で別々に鳴り始め時は、鳥肌が立った。
そして、歌手にとってはかなり大変なことがふたつ。
ひとつは、ア・カペラ状態でのデュエットやソロがかなり長くあること。
デュエットの方は、オケが出たとき1/3音くらいずれてたかな。歌手は心臓が縮みそう。
ソロの方は完璧だった。
主役級の二人は素晴らしい声で、オケとの難しい和声を的確にこなしている。

ふたつめは舞台の装置。
手前から奥にかけてかなりの傾斜でせり上がっている。この角度で、難なく動くのが大変そうだ。足腰への負担は相当ではないか。発声にはそれほど影響があるようには思えなかったが、椅子が倒れたのを目撃。舞台に立つと、客席で見る以上の危険度かも。
従って、プロンプターは、オケの後ろ、客席側に豆電をつけて陣取っていた。

インテルメッツォの部分は、オケ的に難しい拍子なのか、音楽構成が解らなくなった。私が未熟か、オケが大変か。

ゲネプロから手直し続けて本番中に様々な部分のクオリティが上がっていく。
それを見たくてもう一度行きたくなるのである。
今年は、開場15周年で「アイーダ」もある。とても楽しみ。

これらの合間にたくさんのレッスン。
10月20日には生徒発表会がある。
そして最近、人生の大先輩に当たる生徒さんたちから、ご自分の人生の証として本格的レコーディングで声を残しておきたいという希望がたくさんある。そのレコーデイングが10月は3本ほど。
オケは通信のカラオケなのだが、充分に歌手の気分が味わえる。

かように、10月はまたさらに忙しいみたいです。
身体の調子を見ながら、無理せず頑張る所存。
あ、10/13土曜日は、午後、国分寺でライブです。
28日は14時から恒例の、Jazz Vocal Cafe@Studio-TLive。
色々よろしくお願いします。





やっと秋になったので、バナーの絵を変えてみました。
本来は、黄色い実と枝葉の絵です。
バナーはいつもホーページ担当のウエダさんにトリミングと色調整をお願いしています。
すると、自分にとっては意外な美しさになるのでいつも仕上がりが楽しみです。
お楽しみ頂けると嬉しいです。

10月2日、日曜日に予定している「ジャズ・ヴォ・カフェ」のTwitterを開始しました。
本日は嵐のため、レッスンなどできませぬ故、設定に励みました。
フォローしてください。そして、いつでも、質問などお寄せ下さい。

アイコンはこれです。
Facebook  にもグループを作る予定です。

よろしくお願いします。
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そろそろ秋めいてきたこともあり、久々にバナーを変えてみました。
自分では、「Swinging Bananas」と名づけております。
バナナがスゥイングしてるのね。
くるくる回ったりして。

ときどき、土だとか、葉っぱだとかがその隙間から覗く。
今年の秋はライブやイベントがいっぱい。
これまでやってみたかったけれど、考え中だった事柄を色々試してみるつもり。

踊るバナナのように軽快に。
10月2日 日曜日、第1日目のジャズ・ヴォ・カフェをやります。
アクセスの利便を考えて、場所は吉祥寺駅北口から徒歩3分のThe Foxhole。
通称「ジャズ・ヴォ・カフェ」。
ジャズ・ヴォーカルの同好会的、駆け込み寺的、学習会のようなものを考えている。
常日頃、レッスンをしていると、あれこれたくさんの事柄を教えなくてはならないことに気づいた。
つまり、音楽全般のこと。
歴史とか、ジャンルとか、技術的なこととか。
そういうことをまとめて話しながら、困っていることの相談に乗ったり、セミナーやライブの企画を実現したりする。

そもそもの発案は、自分の年齢に思い至ったためである。
私も数年の内に還暦を迎えると気づいて、今のうちに蓄積したあれこれを伝えておかないと、と思い立ったのである。
教えるのは体力勝負だし。
思えば、これまで音楽の様々な体験、経験、学習を続けてきた。
それがヴォーカリストになりたいとか、歌を教えられる人になりたいとかいう方たちの力になるかもしれない、と考えた次第。
私のみならず、他にもたくさん素晴らしい先生たちがいらっしゃるが、私にはそれなりにユニークな面もあろうかと、勝手にお役に立つ気でいる。

ジャズだけでなく、普通にヴォーカリストを目指す方には、ボイトレでお役に立てるかも知れない。
何しろ、せっかく勉強したものをこんなにいっぱい持ったまま終わるのは惜しいという気持ちなのだ。
なので、ぜひお仲間になって下さい。
ジャズと歌が好きな類友の会「ジャズ・ヴォ・カフェ」です。

北海道出身のミュージシャンの集いをやりたいと思い立った。
それで、あの人も、この人もと指折り数えてみた。
たくさんいるので、一度にステージに乗るのは不可能だし、集めてセッションというのもありきたりだ。
その時、「空飛ぶ冷やし中華」のことを思い出した。
私が大学生の頃だと思う。
矢崎泰久さんの「話しの特集」なんかがあって、山下さんや坂田明さん、中村誠一さんなんかが冗談でやっていたイベント...のような記憶。
冬でも冷やし中華が食べたい、というこじつけの理由で集まり、イベントをやる。

北海道だから、「ジンギスカン普及協会」はどうだろう。
会費とか何もなくて、ただ登録だけしてもらう。
ジャンルと楽器と連絡先。
その中から、適当にユニットを作って北海道のイベントにも参加する。
時々例会もする。
もちろんジンギスカンを食べる会だ。
みんなが頑張れば、サッポロビール園の後援をもらい、ついでに日本ハムファイターズのレセプション参加も可能かも知れない(妄想癖だが)。

ちょっと調べてみたら、ジンギスカンの日は、4月29日だった。
毎月29日は、「肉の日」らしい。
12ヶ月のうち、ジンギスカンは4月を取ったと言うことだろうか。
なので、来年の4月29日を目指して、発足の準備にかかるところだ。

北海道出身のミュージシャン、こぞって参加してね!

ヘッダを初夏バージョンに変えました。
トリミング前の、原画のphotoです。

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  よく眠れない日があって、整体の先生に体調の影響を訊いてみた。

秋は、感受性の高まる時期だそうだ。なぜかというと、副交感神経の働きが増すからで、連れて身体も内向きになる。確かに、汗をかくために精一杯毛穴を開いていた夏に較べ、身体は熱を逃がすまいと防衛的になってくる。

 感受性が高まると、神経が過敏になり、秋にはそれが、春の眠たくなるようなだるい感じではなく、鋭敏な方に向くのだそうだ。

「眠れなくて夜中に包丁を研ぎながら、ヒヒヒ、と笑うのが秋さ」

と先生は言うのだが...。

 

 教室の発表会を企画したのは、5月だった。

内容を考え案内を作って参加を募り練習を重ねて、ついに、来週の月曜日、本番を迎える。

 異常に暑かった夏の間も、生徒さんたち、意欲的にレッスンに取り組んでくれた。合唱団も含めて、延べ38名の参加。ソロは17名で、うち15名がバンドで歌う。

 曲決め、楽譜作り、リハーサル、会場との音響、照明の打合せ、招待の発送と進んで、今日、やっとひと息ついた。ここまで、スムーズに運ぶか否か、諸処神経を使った。とにかく、本番では楽譜の出来が、進行を左右する。

 

 はじめは、えーっ、ホールですか、バンドですか、と尻込みがちだった生徒たちも、みるみる力漲り、張り切ってくれたのは何より。やはり励みは大切だ。

 

 今回の発表会は、私の復帰10周年記念も兼ねている。

 10年前、音楽界に復帰する気などまったくなかった私を引っ張り出したのはご近所の皆さんだった。

 リサイタルを企画し、無理矢理ステージに上げてくれた。

 その同じホールで、今回の発表会を開く。

 10年の間、とても沢山の仕事をした。

 その御礼と、ご報告も兼ねて、充実した会になることを祈っている。

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