お知らせ: 2012年10月アーカイブ

オペラの本

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10月10日に、拙著『新オペラ鑑賞事典』が実業之日本社から発刊になりました。
パチパチパチ。
本日夜は、出版社の方と打ち上げを致します。
この本は、10年前に一度『オペラ鑑賞事典』として発刊されたものに加筆訂正をした改訂版です。二段組み400ページあります。定価2200円。実業之日本社です。

最初にこの本を書いていた時期は、じつに私の人生で一番つらかった頃でした。子供が3人育ち盛り、夫鬱病なのか働かず(今でもその時期については謎が残ったまま)、私は一人で必死に生きていました。
パート仕事などではとても追いつかない貧乏でしたから、少しでもまとまったお金の入る仕事をしようとしていたのでした。
それで、知り合った出版社の社長に頼まれて書いたのが最初の『オペラ鑑賞事典』。週刊誌やムックなどスパンの短い仕事の合間に書き継いで、3年かかりました。途中で編集者が3人代わり、その度に字数調整をさせられたり、まったく、こんな割に合わないことしてどうするんだろ、と思いつつ。
でも、やはり、音楽が好きだったんですな。
クラシックの本書くときも、オペラの本書くときも、どっぷり聴いて浸って、調べまくって、とても充実していました。
私などがこんな、事典なんてものの著者になっていいのだろうか、と思いつつもついに発刊までこぎ着け、その後はこれを機会にした仕事も舞い込みました。
この頃から音楽書専門のライターになり、やがて歌手に復帰したのです。

その本を改訂版で出したいとオファーをいただきました。
昨年末でした。
年明けに病気になって、失明しそうになったので、諦めようかとも思いました。
でも何とか無事に回復し、ゆっくり仕事をさせていただいて発刊にこぎ着けました。
感謝しかありません。

もし、この本を読みたいと思われる方、まだ手元に献本用のがございますので、お送り先を添えて申し込んでください。
早い者勝ちでなくなり次第終了ですが...。
お待ちしています。
仕事が色々なので、それぞれは少しずつな感じなのだが、まとまると結構な量になっている。ちまちまとたくさんの料理が入っている弁当のようだ。
それで、日々色々めまぐるしい。

レコーディングは、これまで2枚のアルバムを出している金澤英明トリオ、通称「ボーイズ・トリオ」。3枚目を来年2月末に出そうということで、9/20と21に録ってみた。いつもながら挑戦的なので、完全にはまとまらず明日また追加で1日録音する。
このトリオは、日野皓正グループの石井彰のピアノと芸大打楽器科2年生の石若駿が参加している。駿君は、去年アニメ「坂道のアポロン」で、ドラムの演奏の吹き替え録音をし、ややメジャーになっている。学校の行事もあって日々忙しいので、夏休みは寝る間もなく飛び回っている。 
石井彰も、日野さん以外にたくさんのユニットに参加していて、なかなか空いた日がない。ために、録音日は、旅帰りの人々を待って、しかも近場に泊まるという強行スケジュールだった。

先週は、今年の6月にレコーディングした多田誠司the MOST、結成12年目のユニットのリリースライブがあった。多田さんは私と同じ苗字なので、色々とややこしい。「多田さん」と呼ばれると二人が「はーい」と返事してしまう。
あっちの多田さんは四国は香川県の出身。
私の方は岩手県花巻市出身の夫の苗字だ。
そういえば、古い友達は、私のことを未だに旧姓で呼ぶので、芸名をそっちに戻そうかと思うこともある。
内海という苗字はジャズ界では見ない。永ちゃんのキャロルか読売巨人軍だね(話脱線)。
目黒のブルース・アレイ・ジャパンで行われたリリースライブでは、本来アルト・サックス奏者である多田誠司さんのフルートの素晴らしさが際立った。とてもとても勉強熱心、練習熱心なプレイヤーなのです。
そして、日本一忙しいドラマー、大阪昌彦さんは新しいドラムセットになっていて、深みのある音。そして日頃よりさらにその日の8ビート、素晴らしかった。

週末は、成蹊大のMJGの0Bでライブのリハーサルをした。30分くらいしか参加できなかったが、みんなハイセンスで素敵なアンサンブル。52歳が5人、50歳がひとり。日本のジャズ界って裾野が広がっている、とかなりわくわくした。

その後新国立劇場に駆けていって、新シーズンのオープニング、ブリテンの「ピーター・グライムズ」ゲネプロの取材。ブリテンは音楽が素晴らしい。近景と遠景の音楽がひとつのオーケストラの中で別々に鳴り始め時は、鳥肌が立った。
そして、歌手にとってはかなり大変なことがふたつ。
ひとつは、ア・カペラ状態でのデュエットやソロがかなり長くあること。
デュエットの方は、オケが出たとき1/3音くらいずれてたかな。歌手は心臓が縮みそう。
ソロの方は完璧だった。
主役級の二人は素晴らしい声で、オケとの難しい和声を的確にこなしている。

ふたつめは舞台の装置。
手前から奥にかけてかなりの傾斜でせり上がっている。この角度で、難なく動くのが大変そうだ。足腰への負担は相当ではないか。発声にはそれほど影響があるようには思えなかったが、椅子が倒れたのを目撃。舞台に立つと、客席で見る以上の危険度かも。
従って、プロンプターは、オケの後ろ、客席側に豆電をつけて陣取っていた。

インテルメッツォの部分は、オケ的に難しい拍子なのか、音楽構成が解らなくなった。私が未熟か、オケが大変か。

ゲネプロから手直し続けて本番中に様々な部分のクオリティが上がっていく。
それを見たくてもう一度行きたくなるのである。
今年は、開場15周年で「アイーダ」もある。とても楽しみ。

これらの合間にたくさんのレッスン。
10月20日には生徒発表会がある。
そして最近、人生の大先輩に当たる生徒さんたちから、ご自分の人生の証として本格的レコーディングで声を残しておきたいという希望がたくさんある。そのレコーデイングが10月は3本ほど。
オケは通信のカラオケなのだが、充分に歌手の気分が味わえる。

かように、10月はまたさらに忙しいみたいです。
身体の調子を見ながら、無理せず頑張る所存。
あ、10/13土曜日は、午後、国分寺でライブです。
28日は14時から恒例の、Jazz Vocal Cafe@Studio-TLive。
色々よろしくお願いします。





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