捨てると満ちる

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色々な仕事や企画をやっていると、その過程で嫌になっちゃうことがある。
多くは関わる人々の間の問題。
よく、人間関係とか対人関係という言葉で表される一連のことだ。
けれど、よく考えると、人間同士の関係とは、共に進めようとする事業や事柄に対する思い方でしかない。
見ている先にあるものは、みんな別々なんだなぁ、と感じるのだ。

立ち上げるときにはそれなりの方法論が必要だし、それを維持するにはまた立ち上げとは別の取り組みが必要だ。その過程で、それぞれができること、したいこと、関わり方なんかが、微妙にずれてくる。
でもそりゃ当然だ。
ひとつことに対する見方や理想は、ひとりずつで別個だから。
誰ひとりにも、君が譲れ、とは言えない。

そんなことで、残念ながら中途で一抜けしたり、距離をとったりすることが起こる。
しばらくは心が残る。
あんなに頑張ったのにさ...。
どうして分かってもらえないのかねぇ...。

けれど、間もなく別の何かがやってくる。
辞めちゃったことで空いた隙間に、別の何かが飛び込んでくる。
場所を空けておくと、新しいそれが、ちゃんとその大きさに育つ。
隙間が大切なんだな、と感じる。

捨てると、別のもので満たされる。
捨てたものは、今の私には必要ないか、無理なもので、新たにやってくる別のものは私をねらい澄まして飛び込んでくるのだ。
だから、今の私には新しいものの方が似合っている。

代謝すると、健康になる。
捨てると、満ちる。

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このページは、kyokotadaが2012年4月 3日 12:48に書いたブログ記事です。

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