偶然出会うこと

user-pic
0
私の毎日は、偶然誰かと出会うことではじまる。
日によって、家から出かける時間が変わるので、会社に行き着くまでにも偶然の出会いがある。

今日は、時々道で出会う、同じマンションの方と挨拶した。
彼女はひとり暮らし。教師をされていたそうだ。お嬢さんはチェンバロ奏者。
やっと桜が開いてきましたね、と言うと、「うちの窓は桜が咲くと屏風のように全面花で覆われるから、一度ぜひ見に来てください」と誘って下さった。
あまり人好きな感じのない方だったので、驚いた。
春になって、少し心が弛んだのかも知れない。
きれいにお化粧した笑顔を見て、ちょっと安心した。

いつもは会社まで歩くのに、今日はちょっと疲れ気味な感じがしてバスに乗ると、座席に息子の親友のお母さん。
私たちの息子たち、力を合わせて就活情報を交換しているらしいので、その話などする。

その時刻に出かけなければ、そのバスに乗らなければ出会わなかった人たちと話をして、なんだか嬉しくなる。

偶然出会うことが、私の趣味にあっているみたいだ。
いつもは出かけない場所に誘われて、それにまた別な人を誘って行ってみると、誘った人の方に素敵な再会が生まれたりもする。

再会するのは素敵なことだ。
長く人生を過ごしてくると、それだけ、すれ違ったり、束の間一緒にいたりした人たちの数が増え、それだけ偶然の再会や、知り合いの知り合いと出会う機会が増えて来る。

世間は狭いとよく言うけれど、たくさんの人が、たくさんの人と関わって動き回っていると、じつに、人々はうまいこと繋がっていく。
そのつながり具合がとても楽しい。

初めて会う人、いずれさよならする人。
でも最初はいつも、期待いっぱいで「こんにちは」と言うんだよね。


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://tadakyo.web5.jp/mt/mt-tb.cgi/268

コメントする

このブログ記事について

このページは、kyokotadaが2012年4月 5日 11:41に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「捨てると満ちる」です。

次のブログ記事は「美味しいものから」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。