九州に初上陸した

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もう先週のことだけれど、中牟礼さんの九州ツアーに、最後の二日間だけ帯同して、九州を味わってみた。じつは、四国や島根県までは行っているのに、九州にはまだ上陸していなかったのだ。
福岡には、高橋ボスさんがいて、空港に着くなり、料亭に来いと言われ、高級なお昼の会席をご馳走になった。夜の打ち上げは、もつ鍋の店で、他に鯨料理。
ニンニクと油。カッカする。
翌日は、特急つばめで長崎に向かい、着くとすぐ中華街で待っているとバンドから電話があり、特大の皿うどんを食べ、それからチェックインしてグラバー園を観光。
夜の打ち上げは、思案橋のイタリアンで、全部店のおごりとかの贅沢なオードブルとシャンパン。私は飲めないので、食べ専門。それからみんな、3次会まで行ったそうだ。私は2次会で退散したけれど、二件目に行ったバー、アジールがすごく良かった。のぶ、とみんなに呼ばれている私より少し年上のマスターが、素敵に楽しい。

食べてばかりで、ぜんぜんお腹が空かない二泊三日。
しかも、何を食べても素晴らしく美味しい二泊三日。
福岡のごっつい感じや勢い、長崎の風光明媚、それぞれの土地に暮らす人たちから立ちのぼる、郷土があることの落ち着きと愛情なんかを肌で感じた。

東京は仕事をするには素晴らしい場所だけれど、時々地方に旅行して人間の形に触れないと、生きることの本来の姿を忘れてしまうかも知れないな、と感じた。
人には適正な生活のサイズがある。
音楽で仕事をしようとすれば、東京にいる方が有利だけれど、それは人としての自分の形を曖昧にしてしまうことでもある。
忙しく移動して、コストと段取り優先に動いていると、いつの間にか人としての輪郭がつるんとしていく。抵抗のない、面白くもない形に。
だから、軽やかに仕事をしていることと背中合わせにある危険を、いつも感じていた方が良い。


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このページは、kyokotadaが2012年4月15日 13:35に書いたブログ記事です。

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