ゆる〜く働くの、どうよ?

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タイトルも緩くしてみました。
というのは、先日量販店に行ったらば、レジの眼鏡青年があまりにロボットみたいで、悲しくなった件。
「そんなに過剰適応しちゃって大丈夫?」
と思ったのだ。
日本の経営者は、社員研修とかが好きみたいだ。
お客様に不快感を与えないように、言葉遣いやお辞儀の仕方を教え込んだりする。
けれど、それにフィットしすぎて気持ち悪い店員が出現している。
本来は、仕事したかったらそんなことは自分で身につけてこい、と言うべき事柄だし、気持ちの良い接客とは、ロボットみたいであるよりも、フレンドリーな佇まいではないか。

日本人の仕事観は、人格とイコールすぎる。
たまたま、役割としてそこで必要なはたらきをしているだけである、という意識になれない。でも、移民の多い国などは、母国の政争で逃れた人なども居て、弁護士資格を持っているコンビニ店員なんていうのも一時的に仕方が無かったりする。動乱の地続きが本来であれば、または移民や亡命が当たり前であれば、その人の出自と今ここでやっている仕事はイコールでない場合もある。

サンフランシスコで食事に行ったレストランでは、店の中央にコンシェルジュ的な女性が居て、店内を見回しつつ電話で予約を受けたりしていた。見回しても彼女以外目につかないので注文しようとして呼ぶと、「自分はその係でない、あいつに言え」とどこからともなく現れた金髪長身の若者を指差す。注文して料理を待つ間、彼女は次々とやってくる店の厨房要員たちとハグしっぱなし。そんな暇があるなら客に親切にすれば良いのに。

やがて食事を終え、トイレに行くことにした。
そのレストランはホテルのダイニングだったので、通路を通ってホテル側に行き、フロントで場所を訊いた。するとホテルの男は、「お前はレストランの客か、ならレストランで訊いてこい」と言うではないか。「えーーーっ、不親切!」と度肝を抜かれつつ、レストランに戻って訊いた。

その後、会計。例の彼女を呼んでお金を渡そうとすると、またしても「自分はその係でない、あいつに渡せ」とくだんの金髪青年を呼び寄せた。

この徹底した、「自分の仕事以外は絶対に受けない」態度は、役割文化について勝手の違う日本国民にはチンプンカンプンだが、何らかの意味があるようにも思う。

さて、怖い社員研修のお陰ですっかり家畜化している日本のバイト系草食男子たち。君たちは、独立した男子である。もっと、自分を出しなさい。言われた通り、粛々と働くのも良いが、プラスして人柄を出しなさい。笑顔がデフォルトになっているファストフードの女子たちも、できるだけ自分らしい笑顔にしなさい。ヤンキーと思われても良いじゃないか。それでも誰も迷惑なんてしないのよ。

日本は、たかがアルバイトにしても、表情、言葉遣いなど、人格に関わる部分をいじりすぎませんか。
もっとハードルを低く考えて、事故が起きなければ良い、くらいのホスピタリティーにできない物でしょうか。店員は全てが笑顔で親切な人だけじゃない、となっても国は滅びない気がするぞ。そして、無愛想な人材でも働ける程度のサービスで良しとすれば、もっとニートが減るかも知れんぞ。上手くニコニコできないだけで世間を怖がって就業を諦めてる人、いるかも知れないでしょ?

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このページは、kyokotadaが2013年5月11日 15:56に書いたブログ記事です。

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