隠居じみた土日である

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長い間、休むということを知らなかった。
学生時代は言うまでもない。高校はSL機関車通学だったので、北国の朝は早く、帰りも部活とサークル3つくらい掛け持ちしていたために大分遅く、土日は学力テストや友達と遊ぶために相当出かけていた。いつも寝不足。
そして、大学時代もジャズ研からすぐに歌の仕事が始まり、卒業してから結婚するまで朝昼夜とリハだの教室だのライブだのでスケジュールがびっしりだったが、結婚したら家事育児で寝る間もなく、そのうち仕事もはじめ、休みは無給休暇になってしまうために生活のために休まず、ひたすら忙しく、風呂もゆっくり入れない日々だった。

そして最近、やっと土日休むというのに馴れてきた。この土曜は、会社に掃除をしにきたりついでに、恒例の食品買いをし、日曜は朝から家族の要望でポテトサラダを作った。
息子がそのサラダを見て「ボールに一杯のポテトサラダが食べたい!」と叫ぶ。
それは、ザゼンボーイズの歌だそうで、すぐにi-Phone経由で聴かせてくれた。
7拍子のご機嫌なビート。すごく歌いたくなった。
今年のバースディ・ライブは9月13日の金曜日に決めてある。
その時に歌う曲をずーっと探して行く一年なのだが、こういう変な感じの曲がとてもに気に入ってしまう。年を取って頭が緩くなって来ると、ふざけたくなるらしい。

そう思っていたら、新譜のショップ用注文票に、私とほとんど同じ頃にジャズを歌い始めていたみやまかよこさんの新しいアルバムの紹介が載っていて、彼女が先駆けてすっかりその路線である。
緩いなぁ 、と感心すると同時に、シューミーとか、さがゆきとか、近しく感じるシンガーがなべてちょっと変わっていることに気づく。その中にあって私はとてもオーソドックスな、お叱りを恐れずに言えば「二枚目」路線の歌手であって、一体この路線は続けるべきか否か、好きにやっちゃおうかな、とか考え出している。

じつは、最近は演歌も上手くなっている。下手すると物まね歌手になりそうなので、たまにしかやらないけれど、演歌を歌う「コツ」みたいな範囲が掴めてきた。だからといって、ジャズを歌う時には全然役立たない。
澄まして「歌は何でも同じでしょ」とかクールにのたまう方には、「野球とサッカーとバスケくらい違う」と返して差し上げたいくらいだ。

コーラスでは、高校時代からソプラノパートで、今もかなり高い声まで使っている。
で、ひと通り色々な歌をやってみたのだから、次やりたいのは「好きな曲なら何でも歌う」ということかも知れない。

こういうことをずるーっとしながら考える隠居じみた土日。
天気が良かったので、散歩もし、妄想の湧くままに楽しんだのでした。
「まともがわからな〜い」
という魅力的な曲もあるんだよ。


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このページは、kyokotadaが2013年2月 4日 12:45に書いたブログ記事です。

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