こだわるぞ!

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びっくりマークまでつけて、何を気張っているのかと訝る皆様、今日は昨日の続きです。

さて、「遊び暮らすうちに何となく小遣い稼ぎができている」境地を目指す多田です。

私は本来、田舎の成金の娘でした。
¥が対ドル360円でしかなかった中学生の夏休みに、弟と2人「親子で行くヨーロッパ旅行」に紛れ込んで、JALパックを利用しています。
大学入学時は、原宿の東郷女子学生会館に入居。
夏休みはライオンズクラブの交換留学生で西海岸に滞在。
ゼミの旅行でバリ島巡り。
大学途中からの住まいは、親が買ってくれた成城学園駅徒歩5分の建売りでした。
音楽仲間というか不良のたまり場になったのは言うまでもない。時々警察に通報されました、いえ大したことはない、深夜の騒音で...。

それが、結婚した途端ものすごい家庭内不況に見舞われ、働かないと生きて行けない状況になった。で、自分を洗脳した。
日々、頭脳内を巡る単語は、ストラテジーとか鋭い洞察、はたまた稲盛さんの「生きる」とか。見る番組はNHKのプロフェッショナルにテレ東カンブリア宮殿、ガイアの夜明け、とかになった訳だ。

それはそれで楽しかった(かも)。
しかしその間も、試練は実家方面で次々と沸き起こり、憤怒のあまり高血圧症になったほど。人の金での金持ちはアホになって行くことが分かった。

そして、何となく平和な現在。
ついに「好きなことしかしない」宣言の地平に降り立つことができたのである。
若いうちからこれができなかった、不測の(考えが甘い、世間知らずとも言う)事態こそがラッキーだった。
本来は音楽的、アーティスティックな生活を目指しての成金否定だったはずだか、実情は甘くなく、至ったのはただの貧乏だった
しかし、豊かな家庭からの出奔、無理矢理な結婚、臥薪嘗胆、のどかな老後、という素晴らしい連環。まるで朝ドラのような、これが充実した人生の雛形だと思いたい。

ここに至る数々の経験は、私に独自の「こだわり」という、素晴らしい資質を与えてくれた。その中身は、「わたくし」が心地良いか否かによって検分される物事なのだが、この決定行為がなかなかに得難い。こうできるまでに自分を追い詰めたのこそ人生の宝である。

「え? 自分が気持ちいいか悪いかくらい、誰でも分かるでしょ」
と思っている人が大多数なのだが、じつは、これがなかなか、なのである。
細かく説明するのは、今、自分にとって心地よくないことなのでしないが...。

その、「わたくし」が心地よいという物差しに加えて、「わたくし」の価値観に照らして、それが上品か否か、また、美しいか、程よいか、などについて個人的に凄くこだわることにしたい。
人が集まって何かをしようという時には、互いに譲ったり、調整をしたりすることが重要だが、何かを創ろう、という時には調整してはならない。とことんこだわらないとならない。
こだわらないと、私のものにならない。
そして誰のためにもならない。

だから、こだわります。うふふ。
あー、いい気持ちだ。

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このブログ記事について

このページは、kyokotadaが2013年2月22日 11:32に書いたブログ記事です。

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