生きていて、今自分が何をやっているか良く分からない、という状態がベストだ。
最近は、戦略とかノウハウみたいなデタラメを信奉する傾向があるけれど、成功譚なんぞという物は全部後付けだからね。後からお話を組み立ててみてるだけだ。
何か面白い物が出て来る時って、当事者達は渦中に居すぎて「なんか分からんが面白い、興奮する」だけだ。
先日、創立時の吉祥寺サムタイムの出演者やスタッフを集めた同窓会企画が流れてきた。
みんなで声掛け合って集まるべ、ということだ。
ピアノの佐山雅弘が還暦なのでその祝いを兼ねているという。
そこで出た名前は、素晴らしく錚々たるメンバー。
名前の表記を間違えるとめんどくさいのでいちいち書かないが、結構凄い。
思い返すと懐かしい。
今となると大御所揃いだけれど、当時は何が何だか分からなくて、みんなただ懸命にライブ仕事をこなしていた。サムタイムは45分4ステージもあったのだよ。7時始まりの11時半終わり。
みんな学生か、卒業間もない頃だから、どんな演奏だったか心配。
終わると焼き肉食べに行ったり、話し込んだり、仲良しだった。
私は数年後から活動休止していたので分からないが、その後は音楽性の違いやら性格の違いやら色々あって散り散りばらばら。
中には敵対関係もあるかも。
だから集まるのは良いけど、険悪になったりしないのだろうかとちょい心配になった。
誰かが「もう、ちゃんぢいだからそんな元気無いよ」とも言うのだが、そこまで枯れてない気もする。
若い頃は流血の殴り合い事件もあったな。
それで私はカメラを持って行こうと思っている。
現場を押さえるのだ。
あの頃のごちゃごちゃ感が、みんな一家を成した後再会するとどうなるのか。
角が取れているのか。
それとも、偉くなりすぎてて最悪か。
気になる。
いずれにしても、若かったあの頃は、自分たちのしていることがその後どうなるのかなんて見通しも立たず、ただ気の合いそうな仲間とつるんで面白そうなことをしていただけだった。明日のことは全然分からないが、頑張る気だけはある、みたいな。
それは願っても無い時代だったと思える。そしてその後に、やっぱりみんな凄かったんだ、と再認識できるのは素晴らしい。
今再び、私の周囲は結構ごちゃごちゃしている。
でも、もっと混乱しても良いのかも知れない。
だから、進んでごちゃごちゃさせるね。
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