誉めてあげて下さい

user-pic
0
私は、人を誉めるのが下手だ。
「良い」、と思ってもなかなか素直に口に出せない。
じつは、いつも結構感動して、どんなときも良い気持ちになっているのだが、それを言葉にするという発想が少ないみたいなのだ。

誉めすぎると、おだてているとか、褒め殺し、という言葉などが心をかすめる。
じつは、誉めるのはとても難しい。
子供は、誉めて伸ばすと言うけれど、誉められてこれで上出来と思って外界に出たら、お話にならない、鼻も引っかけられない、という事態も起きる。
厳しすぎると、強迫的に頑張りすぎて神経症的になったり、外界を憎むようになったりもする。どれほどやっても納得できず、自己否定し続ける不完全燃焼の人生に陥ってしまったり...。

誉める加減というものが難しい。
ひどく厳しい人に鍛えられながら、別の場所ではそれを客観的に示唆してくれ、がんばりを認め、時には受け止めて和ませてくれる人がいる、というのが理想的だ。
子育てしてみた私の感じでは、外界は厳しいもの、理不尽なものと位置づけて、家庭は緩く暖かい場所であるべきだ、と決めていた。
学校も会社も、それは厳しいに違いなく、友達関係もサークル活動だって、部分的には思うに任せない。けれど、家庭にはいつもご飯があって、温かい寝床があって、ボーッとできる時間がある。それが人を回復させる。そう信じてきた。

私自身は、たくさんのミュージシャンと一緒にいて、時には喧嘩したり、罵り合ったり、軽蔑したりされたり、でも、何となく、音楽の場が家庭みたいな時もある。
「あなたの音楽は、あなたの姿勢は、あなたの努力は素晴らしい」
とひとこと言えば、温かい気持ちが通じ合う。
そのために、私は、人を誉める練習をしたいと思っている。
もっと上手に、頑張ろうという気持ちになって貰えるような、素敵な誉め方を練習しようと思っている。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://tadakyo.web5.jp/mt/mt-tb.cgi/454

コメントする

このブログ記事について

このページは、kyokotadaが2013年12月15日 13:32に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「勉強ってどうやるのか?」です。

次のブログ記事は「石若駿(Ds)と高橋佑成(P)のサイトができました」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。