80歳の方々

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この間、中野のsweet rainにライブを聴きに行った時、ママさんと私が同い年であることが判明。ともに昭和30年生まれであった。
そして、「私たちは何歳まで頑張れるか」という話題になった。
その時、ジャズシンガーの後藤芳子さんが80歳であることを知った。
中牟礼さんの80歳のバースディーライブに来て頂いた。
そして、鈴木勲さんも渡辺貞夫さんもギタリストの塩崎さんも80歳であるということに気づき、「凄いなー」と心から感心したのである。

一昨年に色々なことが起きて体調を崩して以来、私はかなりの怠け者になっている。
土日など、ずーーっと、FOXチャンネルのドラマを見続けている。
同じシリーズを続けてやるので目が離せない。
それは、「一気見サタデー」というのだ。

先週末に加藤崇之君に会いに西荻のボサノヴァのお店に行って、健康のことなどを話した。
加藤君は煙草のせいなのか、ハードな演奏活動のせいなのか、肺気腫になりかけて、心臓が苦しいらしい。
そして「見かけは静かに弾いてるように見えるだろうけど、弾いているときの心臓の調子から推して、ものすごく興奮状態であることが分かる」と言っていた。
納得。

それで「一気見サンデー」を眺めながら、時々歌が爆発してしまう自分のことを改めて考えた。
初めてそうなったのは、弟が死んだ後だった。
それは、ショックという言葉などでは、到底追いつかないほどの、私の人生を根底から揺さぶる事件だった。
その一週間後後にライブがあった。
気持ちではいつもと同じように歌おうとするのだが、どうしても吠えている。
「あ」と声が出た途端、咆哮に変わる。
胃の中にある怒りとか、悲しみが絞り出されているみたいだった。
以来、時々何かが溜まるとそうなる。
オペラとかゴスペルとかって、多分こういうはたらきを利用するんだよね。

80歳まで活躍している方々も、若い頃にはそれ相応の爆発があったような気がする。
それほどのエネルギーがないと、続けられないのではないだろうか。
そういう時期は過ぎるのだろうか。
果たして、現在の心の中はどんな風なんだろう。
現在でもやはり、演奏が終わると頭の中が興奮していたりするのだろうか。
その状態でいてなお、80歳まで演奏活動を続けるには、別のことで工夫が必要だろう。

こんど中牟礼さんにお会いしたら訊いてみたいな。
若い頃と現在の、演奏中のテンションのことなど。

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このページは、kyokotadaが2013年6月10日 11:44に書いたブログ記事です。

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