会社に着いたら、携帯に不思議な電話番号が並んでいた。
留守電も残っている。
聞くと
「羽幌警察の交通係Kです。これを聞いたらすぐ電話下さい」と。
え、北海道の羽幌?
稚内に至る北の、天売島と焼尻島を擁する町。
そこの警察から電話となると、家族に異変が起きたかと連想された。
担当に電話を返すと、「ただいま出かけております」とのこと。
それから、電話が掛かってくるまでの3時間、心配すぎてどっと疲れた。
例えば、海辺に無人の車が残されていた、とか、交通事故に遭ったとか、徘徊しているところを保護したとか。
まったく絵空事ではなく、そのような連想が成立する状況ではある。
仕事どころではないが待つしか無い。
そう思いつつ、なぜか、うとうとまどろむ。
電話が鳴り、出てみると
「えー、間違いですねー」
という北海道弁の警察官。
「この番号っていわれましたが、ぜんぜん別の人にかかっております」
「はぁ」
つまり、違反か何かした人が適当な番号を教えたということ。
それが私の携帯番号だった。
でも、家族に心配な人物が複数おり、しかも実家が北海道。
よりによって、そういう私に北の果てから間違い電話がかかる携帯番号の不思議。
何事も無かったのは何よりだが、ただただもう、どっと疲れましたの。
コメントする