モチベーションの起源

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若い人が就職を決める時などに、モチベーションについて語ったりする。
その多くは、自分の個性を活かせる職業とか、情熱の傾けられる職業に就きたいというものだ。
向き不向きは当然あって、接客に向いている人と、ひとりで黙々と作業するのに向いている人、多くの人には無い発想や才能を活かす人など色々ある。
けれど、職業的な個として成り立つまでには長い時間がかかる。
周囲の、発注したい人々を開拓するだけで人生終わるかも。
組織に入るのは、そこをすっ飛ばせるからだね。

組織にも属さず、単身精一杯頑張って来たのに、最近の私は、仕事したくない傾向。
原因ははっきりしていて、子どもたちが育ち上がったからだ。
最後のひとりが就職した。
あとは、自分のことなんだが。

こうなると、いきなり我がままになっている。
疲れない程度にしたいとか、好きなことだけに絞りたいとか。

子どもが小さい頃は、一銭でもお金になることは何でもやろうとした。
本当にガツガツと仕事を得ようとした。
みっともないとか考える余裕もなかった。
とにかく、仕事が欲しかった。

でも、今それができなくなっている。
どちらかと言えば仕事は持っていたいが、それもどっちでもいいや、くらいな感じ。
ひとりで過ごしていると、やはりそれなりに心が鬱屈して来るから、外で働く方が良いのだが、でも、昔みたいにガツガツはできない。

つまり、働くモチベーションって、誰かを養うためなんだよね。
誰かを保護するとか、面倒を見るためなんだよね。
自分以外にその起源が無いと、働くことの意義は薄くなる。

若い頃の、どうしても諦められなかった義務感は、今思うと有り難いことだった。
誰にでも同じことが起きる。
定年退職の後、介護が終了した後。
子どもたちを独立させた後に来る鬱傾向は「空の巣症候群」と呼ばれている。
何でも、大変な責任を果たした後にはこれが来る。

よく頑張ったんだから、少しは休憩した方が良いのだろうか。
いい歳なのにガンガン働いている人たちにその理由を訊くと、原因は借金を返すためだったりする。
じゃあ借金するかな。
もしもの時は、保険金で返すとして。

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このページは、kyokotadaが2013年7月 5日 12:19に書いたブログ記事です。

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