セッション、セッション

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ジャズには「スタンダード」というすばらしい方法論がある。
1920年頃から始まり、1980年頃までに作られた曲で、ジャズファンに大きな支持を得た曲が、演奏用に「スタンダード」として認知されている。
タイトルを言うだけで、キーまで分かっているので、わらわらと各楽器が集まって一緒に演奏することができる。
素晴らしい。
その楽譜というか、コード進行を配信していて、タブレットやスマホで見ながら即興演奏することもできる。キーチェンジも可能。
文明が進歩したおかげで、人数が集まると、いくらでも延々と演奏することができるのだ。

私の母校、成蹊大のジャズ研、MJGは、昨年からOB現役入り乱れ大セッション大会を開催している。
昨年同様、今年も60名が集い、8時間にわたる途切れないセッションが続いた。
プロ活動している人もいたり、多彩な個性が次から次から、様々なアイディアを出し合って飽きない。

その次の日は、私が主催するスタジオトライブのセッション。
ボーカルをはじめ、沢山の人が来て、これまたハイクォリティな演奏が繰り広げられた。
2日間にわたって、沢山の人と出会い、沢山の演奏を聴いた。
実にトータル12時間。
もっと疲れるかと思っていたら、意外に全くそんなことは無く、かえって爽やかな気分だ。

私自身、音楽にしっかりと軸足を置くまでには、ずいぶん長い時間が必要だった。
途中には全く音楽から離れてしまったし、再び戻ってからも、何足ものわらじをはき続けて、いつも不完全燃焼。
けれど、このところやっと、腰が据わってきた感。
じっくりやって完成度を上げようと思えるし、取り組む姿勢にも慣れてきたように思う。
時間がかかるんだな。
何事に於いても、体に馴染み、心に落ち着くまでには、長い時間がかかる。
長い逡巡の果てにたどり着いてみると、とてもシンプルで、分かりやすいことなんだけれど。
人は一つのことに打ち込むと、少し不安になるのかも知れないな。

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このページは、kyokotadaが2013年8月26日 12:21に書いたブログ記事です。

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