Jazz Vocal Cafe Vol.24

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昨日(2014/3/16)のワークショップ報告です。
ボイストレーニングでは、呼吸から脱力、共鳴場の感覚をつかむ、共鳴を広くイメージするなどについて実践してみました。
ワークショップでは、参加者の皆さんひとりずつについて改善を試み、その実践の過程をみんなで共有します。
具体的な身体の使い方を解説する過程で、ひとりひとりの個性を確認します。
歌うことの経験の他、骨格や育った場所による空間認識の違いなども、各々の声の出し方に影響していることが分かります。

ひとりずつ、1音のロングトーンを使って改善していきます。
始めにストレッチ、それから自分の身体の各部についての認知、動かし方、使い方をイメージトレーニングも活用しながら進めて行きます。
息の吸い方、吐息を声にする場合の感覚、出た声が身体のどの部分で、どのような共鳴するのかを見極める方法など、細かくやってみました。

ボイストレーニングは、個人レッスンよりもグループで進めると大きな効果があります。
それは、個体差や経験の差が目に見えるからです。
講義を聞いていた時にはできると思ったことが、実際にやってみると、なかなか思うようにならないなど、身体と知識が別のものであることも体験できます。

全ての人が、持っている身体を、発声に向けて自由にコントロールできるようになれば、好きな楽曲を自分らしく歌えるようになるはずです。
持って生まれた素材としての身体、音感、リズム感、音楽に対する感性などを存分に生かすために、歌手にとって発声の訓練は欠かせません。

ワークショップの後半は、「Tea For Two」でリズムアレンジの方法を試してみました。
原曲のリズムをどのようにジャズ的に変換していくか。
アイディアの基本となる、アウフタクトについての理解や、休符の利用から始め、ビートの背後にある、ダウンビート、アップビート、1拍3連、2拍3連なども練習してみました。
スタンダードの多くは100〜50年も昔の曲で、ミュージカルの曲も多いため、ポピュラー音楽のリズムで楽譜が書かれています。
そこから、ジャズのビートにアレンジして行くには、複雑化されたリズムの訓練が必要なのです。

これら、歌うための練習に関わるヒントを、好きな音源を聴く場合にも利用することが大切です。
自分の歌を上達させるためには、耳を育てることも重要なのです。
音楽の中に何を聴くか。
知識を得ただけでも、思いがけないほど沢山の情報を聴き取ることができるようになるはずです。

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このページは、kyokotadaが2014年3月17日 12:00に書いたブログ記事です。

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