久し振りの書籍仕事

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8年前に出した『音楽記号事典』というものを、ハンディ版で再版したいという、版元からのご依頼で、しばらくぶりの書籍仕事をした。
再版なので、判型を変えて組み直して、ちょいちょいと空きスペースを埋めれば良いだろう、と高をくくった私たちであったが、豈図らんや、すごーく大変な作業になった。
まず、前回はCD付きだったため、その分の楽譜などが消滅。さらに、ページが大幅に増えたため、書かねばならない原稿が沢山。
数日間。かかりきりに書いて、それをゲラにして監修の作曲家川島先生に回したところ、細かな訂正が多量に出まくり、しかし、あまりに専門的なため、楽譜製作のオペレーターなどが混乱し、私が出張って解説し、また見直し。
まったく、どこまで続くぬかるみぞ〜、状態。
しかし、頑張った甲斐あって、2週間ほど詰めてやっと手離れした。

しばらくぶりにやってみて、出版仕事の大変さを思い出した。
果てない気力体力を要する。
たとえば午後一で仕事を始め、一段落した、と思ってふと時計を見るとすでに5時半だったりする。
その時間の経ち方は驚くばかりだ。

日々のレッスンも、午後一からこのくらいまで続くけれど、もっとゆったりしている。
家にいる休日ならば、時間は3倍くらいに感じる。

若い頃は、雑誌、ムック、書籍を掛け持ちして、取材した日にそれと別の原稿を書いたりしていた。
しかもそれを3人の子育てしながらやっていたのだ。
その上、ある時期には、クラシック音楽の勉強のために、2週に一度ヤマハの図書館で専門書を大量に借りて、その足でセラピストの勉強に行っていたものだ。

これはしかし、勉強好きだから、としか言いようがない。
勉強して色々分かってくると、興奮してしまう。
だからライター仕事で専門家に取材して、興味深い話を聞いたり、普通なら行けない工場内部とかに入れたりする度、大興奮していた。
じつに、ライター向きである。

その興奮を、今はボーカル教室で教えたり、ワークショップやったりしながら持続させている。
ひとりひとり、分かっていることもできることも違っている生徒さんたちに別々のことを選んで教え、成果を上げるのはとてもとても楽しい。
みんなでご飯食べたり、ライブに行ったり来て貰ったりも楽しい。

それに加えて、曲書いたりして、段々コードのこととか分かってきたりすると、これまた楽しい。
絵を描いてフライヤーを作るのも楽しい。
楽しいので、PCのソフトをもっと勉強しようと考えている。
さらに、息子にカメラを貰ったので、写真の勉強もしたいと思っている。

そんなんで、楽しすぎて、年齢を忘れる。
そして今年、私は還暦である。
還暦なので、恒例のバースディ・ライブと、ホールを借りて教室発表会をする。
さらに、長女の結婚式で家族揃ってハワイに行く。
なんとめでたいことでありましょうか !!

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このページは、kyokotadaが2015年6月13日 15:12に書いたブログ記事です。

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