Jazz Vocal Cafe Vol.27

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6月のJazz Vo. Cafeは、8日に開催しました。
今回は、4ビートについて解説。
なぜなら、4ビートはジャズでしか使わないビートだからです。
ジャズ=4beatと言って良いくらい。
だから、ジャズボーカリストにはぜひ深い理解をして頂きたい。

8ビートや16ビート、あるいはボサやラテン系のリズムと較べ、どこが違うのか。
4分音符が4つで1小節、という、もっともシンプルな拍子がなぜこうも難しいのか。
その謎を解いていきます。
例えば、1拍ずつをオモテ・ウラや3連に分解してみて、発声しながらアクセントを加える練習をし、次に1拍ずつをできるだけ長く感じるにはどうすれば良いのか、訓練してみました。
また、1拍を分割する方法を用いて、ドラムのシンバル・レガートが作られていることを説明しました。

4beatがSwingと呼ばれるのは何故なのか、そして4beat独特のドライブ感はどのように生まれるのか、などについて熱をこめて話したつりです。

当初、最も基本的なものとして始まった4拍子=4beatが、様々なアーティストの演奏の中で、どれほど洗練され、発展してきたか。ビ・バップの目まぐるしいフレージング、モダンの新しいドライブ感が培われた過程が少しは伝わったでしょうか。

基礎練習の応用と歌覚えのコーナーは「How High The Moon」
4分音符ばかり続く曲を、スローやミデイアム・スローで歌うとなかなか難しいことを体験し、発声とリズム練習で習ったことを歌の中に応用してみました。
じつは、ボイストレーニングは、リズム感と組み合わせて初めて本当の効果が出ます。
声が良く出ていても、拍の長さが充分でないと正しい効果は現れません。
リスナーは、無意識に、歌手の声の微妙な強弱やニュアンスを聴き取っています。
1拍を長く十分に感じ、フレーズのロングトーンが効果的に使われ、音程の移動には自然なメリハリを与えながら表情を作ることで、鍛えられた声がさらなる表現力を得るのです。

実際に拍の長さなど、基本的な点に意識を集中して歌ってみると、みるみる効果が上がりました。
とても手応えのある、楽しい講座となりました。

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このページは、kyokotadaが2014年6月10日 15:03に書いたブログ記事です。

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