タイ旅行 その3

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夕食は、ホテルのそばの高級レストランで、贅沢にもロブスターを食べてしまった。
量り売り価格。
ガイドブックでも大きく扱われていた、オープンエアーの素敵なロケーション。
さすがに、この価格だと観光客しか見当たらない。
私たちの食べたお値段で、現地の人の稼ぎ半月分くらいかも。

中国の方たちは、張り出したテラスで、海と夕陽をバックにポーズを決めまくり。
私たちもボーイさんに撮って貰うも、後で見たら逆光で顔真っ黒。

店の中央にグランドピアノがあり、お店の人が周囲を片付け始めたので、ピアニストの登場を楽しみに待つ。
陽も落ちて、辺りが暗くなった頃、すらりとした黒人の青年が現れた。
しかし、流れているBGMが消えない。
青年、何度かバーカウンターに行って音を消すよう要求。
やっと静かになり、私は楽しみすぎて固唾を呑む。
上手いピアノだったら1曲歌ってもいいやね。
しかし、始まったのは指練習。ハノンとかそういう感じのスケール練習をしばらくやっている。
そして、弾き始めたのはジャズみたいな感じではあるけれど、決して曲では無い、何かコード練習みたいなものであった。諦めてお勘定を頼みホテルへと帰還。

翌日は、ロビー9時集合で離島のコーラル島へ。
またしても山坂の激しい道を港へと急ぐ。娘、また車酔い。
船着き場には、バーがあり、テーブルや椅子がたくさん。そこで所在なく待つ。
ケンさんが、バナナと飲み物を差し入れてくれた。
タイの清涼飲料水は、どれも甘ったるい。
お茶も甘い。水か炭酸水だけが甘くない。
暑いので、水分は欠かせず、結局水ばかり飲んでお腹がタプタプ。
高速で走る船は、波の上を飛んでいるみたいだ。始終波しぶきが船内にかぶって、3人いたガイドさんたちは救命胴衣を頭にかぶっていた。
白い砂のビーチに着き、渡された食パンをちぎって海に投げ入れる。
どこからか大量の小魚が寄ってくる。楽しい。すぐさま水着に着替えてパン蒔きまくり。

しばらくすると、お願いしていた「海中散歩」アトラクションのお迎えボートが。
また波を蹴立てて会場の停泊船まで。そこで、頭に金魚鉢みたいなものをかぶって海中に降り、魚と戯れる趣向。だが、海底では、強い波で身体が揺れる。波にさらわれないように海中に設置された鉄の棒に必死でつかまる。どちらかと言えば「散歩」ではなく、しがみつきである。
魚は、さっき海岸で見たものと大差ない。みるみる指先がふやけた。

海の深さというものを認識するのは、普通、海面からである。
けれど、潜って海底に足を付けてしまうと、深さは頭の上になる。
この感覚に慣れなくて、しゃがんでイソギンチャクを撫でろ、と指示されても、なかなかしゃがむという行為ができない。海底が地面だ、という気持ちが持てない。
イソギンチャクには、ニモでお馴染みのクマノミがいた。
三宅島にいた友達、海洋生物学者のジャック・モイヤーさんを思い出した。

娘は、車酔い、船酔い、海中酔いの三拍子で、すっかり参ってしまった。
海岸に戻って、暖かい場所を選んで少し寝る。
美味しいイカカレーなどの昼食を頂いて、昼過ぎには本島に戻った。

さあ、これから次のイベント。
タイ有数のスパに行く。
「その前にちょっと買い物お願いします」
ケンさんと提携しているらしい、プーケット名物のカシューナッツ工場、石けんや香料など天然ハーブのきれいなお店を経由してスパに着いた。

つづく

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このページは、kyokotadaが2015年2月 6日 14:09に書いたブログ記事です。

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