会った人: 2013年3月アーカイブ

坂口良子さん

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今日NETのニュースで、急逝を知った。
つい先日、美容院で目にした週刊誌に重病説が載っていて、その記事を読んで初めて彼女が前夫の借金で大変だったことなどを知った。

良子さんは、私の幼馴染みだ。
北海道余市町、黒川町で近所に住んでいた。
小・中学校も同じで、中学の時は体操部で一緒、彼女が部長で私が副部長。
部活が終わると、好きな男子の話なんかをしながらぶらぶら帰った。

高校は、私も彼女も小樽になったけれど、私は道立で彼女は私立の女子高に決まった。
その前、中学の卒業前に、ミス・セブンティーンに選ばれて芸能界入りすることになっていた。中学生の頃の良子さんは、大人しくてあまり騒がず、でもすらりとしていて少し紅い髪をさらさらのボブにしていた。厳しい先生が、染めているのか、と訝るくらい色素が薄くて、目も茶色だった。

芸能界に入ると、目が二重になったり、みるみるきれいになっていった。
でも、雑誌のインタビュー記事などの思い出話には余り本当のことが書かれていない気がした。芸能界ってそうなんだ、と感じた。

大人しい目立たない彼女が、次々素晴らしいドラマに出て、その頑張りは大変な物だろうと思った。そして、田舎の町からも女優が輩出されるって、本当のことなんだな、と目が覚めた気もした。
最近は、彼女の存在を見聞きしたり意識する機会が無かったので、偶然に美容院で記事を読んでみても何だか自分にとって遠い出来事のようだった。

どんな人生だったのかな。
学校の帰りに、テレビの話したり、先生の悪口言ったり、クラスの話なんかしたね。
あの時は、ふたりとも、東京で暮らすとすら思っていなかったよね。
なんか、とても不思議な感じがするね。
人生だね。

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